安野モヨコ『くいいじ』を読んで
最近、「本を読んだ方が良いのではないか」という気持ちに襲われて、昔から好きな安野モヨコ先生の『くいいじ』という食べ物に関するエッセイを読んだ。
そもそも、私が小学生の時に初めて読んだ漫画が『シュガシュガルーン』だったのが安野モヨコ先生を知るきっかけだった。
本屋でどの漫画を読もうかと迷っていると、母が「表紙が可愛いからこれにしなさい」と言われて読んだのだ。それから毎月「なかよし」を購読するようになった。
そこから『ジェリービーンズ』なども読んで……という具合にどんどん安野モヨコ沼にハマっていったのだ。
ちなみに、『ジェリービーンズ』は宝島社のCUTiEに連載されていたのだが、この時から青文字系に惹かれていたのか、としみじみ思う。
私は中学生にあがると「なかよし」を卒業してZipperばかり読み始めるようになるので。
完全に余談だったが、『くいいじ』は安野モヨコ先生の食べ物への執着が凄まじくひしひしと感じられてとても面白かった。
面白い本を読むと、通り一辺倒の感想になってしまうので避けたいが、一つのテーマに沿って4、5ページ程の文章量なのも読みやすくて2日ほどで読めてしまった。
今は橋本治さんの『桃尻語訳 枕草子』を読んでいるが、これも読みやすくて上中下巻全て一週間ほどで読めてしまいそうなので怖い。課題の時間を全て吸われてしまうので……
これは今講義を取っている先生がおすすめしてくれた本なのだが、個人的に古典文学の新訳を探していたところだったのでかなり嬉しかった。
先生の「流行りの本はみんな読んでいるが、昔の名作は案外読んでいる人が少ない」という言葉に感銘を受けたので、最近通学中にいそいそと本を読むようにしている。
そういうことをし始めると、ガジェットというか、読書を快適に行うために「ブックカバーを買ってみようかな」などの購買意欲がグンと出るので、それも怖い。お金が足りない。
『くいいじ』を読んで食への興味がぶり返し、ちょっとお高めの缶詰を週一ペースで開拓しているのが大きな原因である。
この鯖味噌煮缶が特に美味しかったので……(私は成城石井で買いました)
今、こうやって感じたことや思いついたことを文章にしてみると、かなり思考回路がぐちゃぐちゃだと感じたので、もう少し読みやすくできないものかと悩んでしまった。
次は、絶対読まなくてもいいだろ……と思っていたレポートの書き方虎の巻のような本を読んでみようかと思う。